プログラミングを駆使した若手作家の企画展「みえないものとの対話: Dialogue with Something Invisible」が三菱地所アルティアムで開催

気鋭の若手作家を取り上げて紹介する企画展みえないものとの対話: Dialogue with Something Invisibleが、福岡市の三菱地所アルティアムで開催される。
本展で取り上げる作家は全員1980年代生まれで、プログラミングやwebサービスを用いた制作を行っており、共通して「水」や「風」といった自然現象、あるいは記憶といった予測不可能さを取り込んだ作品を発表している。
 
音や光を組み立てることで、非日常の異空間を出現させる久門剛史。開かれたアートの在り方を追求し、web上で作品を発表するラファエル・ローゼンダールは、本展ではlooking at something.comのドメイン上で作品を公開。iPadやiPhoneなどをモチーフに使用し、コンピューターによって作られた虚構と現実から、関係性の違和感を炙り出す谷口暁彦。webサービスや3Dプリンタを用いて、コンセプチュアルな作品を生み出す渡邉朋也

久門剛史 – Quantize / 2014

谷口暁彦 – 個展「思い過ごすものたち」 / 2013

渡邉朋也 – Display Properties / 2014

現代、私たちは日常に溶け込む様々なサービスや情報端末機器、インターネットなど高度に発達したテクノロジーと膨大な情報に取り囲まれて生活しています。しかし、どんなに社会が変化したとしても中心には人間があり、自然があり、もやのような曖昧さがあります。同時にユーモアや意識の底に眠る記憶、矛盾や第六感といったものも人間に備わった普遍的で根源的な感覚と言えるでしょう。いつの時代も人は“みえないなにか”に思いを巡らせ、表現活動の起点としてきました。今の時代を生きる作家たちが見つめる“みえないなにか”とは一体何なのでしょうか。彼らの作品は私たちの常識をときほぐし、新たな視点で世界を眺めることを教えてくれるに違いありません。本展により鑑賞者がそれぞれに想像し、思考する場となれば幸いです。
(via Artium)


会期中の10月11(日)には久門剛史の、10月17日(土)は谷口暁彦と渡邉朋也によるアーティストトークも開催される。
テクノロジーで広がるアートを是非感じていただきたい。

みえないものとの対話: Dialogue with Something Invisible
期間:2015年10月10日(土)~2015年11月08日(日)
休館日:10/20
時間:10:00~20:00
入場料:一般400円/学生300円/高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料
会場:三菱地所アルティアム
住所:福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
会場電話番号:092-733-2050
参加アーティスト:久門剛史、谷口暁彦、ラファエル・ローゼンダール、渡邉朋也
 
アーティスト・トーク <久門剛史>
日時:10月11(日) 14:00~(60分程度)
会場:QBCサテライトスタジオ(イムズ8F)
申込:予約不要
定員:25名程度
※入場無料
 
アーティスト・トーク <谷口暁彦+渡邉朋也>
日時:10月17日(土) 18:00~(開場17:30~/90分程度)
会場:デジタルハリウッド福岡校(イムズ11F)
申込:予約不要
登壇者:藤岡 定(アーティスト、「anno lab」代表取締役)
定員:50名
※入場無料
久門 剛史/Tsuyoshi Hisakado(1981-)
京都生まれ、京都在住。京都市立芸術大学大学院修了。様々な現象や歴史を採取し、音や光、立体を用いて個々の記憶や物語と再会させる劇場的空間を創出している。近年の主な展覧会に「still moving」(元・崇仁小学校/京都/2015)、「現代における信仰とは?『私の神さま|あなたの神さま』」(成安造形大学/滋賀/2014)、「Quantize」(オオタファインアーツ/東京/2014)、「Exchange – 種を植える-」(国際芸術センター青森[ACAC]/2013)、「shiseido artegg 久門剛史展」(資生堂ギャラリー/東京/2013)など。2002 年よりアーティストグループSHINCHIKA にサウンド担当として参加。平成27年度京都市芸術文化特別奨励者(2015)。
ラファエル・ローゼンダール/Rafaël Rozendaal(1980-)
オランダ生まれ、ニューヨーク在住。ブラジルの大統領だった曽祖父、画家の父、ファッション・ジャーナリストの母のもとに生まれる。インターネットをメディウムとして、ウェブサイト、インスタレーション、レンチキュラー、ファブリックへと展開。ソロプロジェクトとしてニューヨークでの「Midnight Moment, Much Better Than This」(Times Square| 2015)が 話題に。日本では「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム | 2013)などに参加。
谷口 暁彦/Akihiko Taniguchi(1983-)
埼玉生まれ、関東在住。多摩美術大学大学院修了。自作のデヴァイスやソフトウェアを用い、メディア・アート、ネット・アート、ライヴ・パフォーマンス、映像、彫刻作品など、さまざまな形態で作品を制作、発表している。渡邉 朋也とともに、メディア・アートという芸術表現について思索と実践を行なうユニット、思い出横丁情報科学芸術アカデミーとしても活動中。近年の主な展覧会に「[インターネットアート これから]―ポスト・インターネットのリアリティ」(ICC/東京/2012)、「思い過ごすものたち」(飯田橋文明/東京/2013)、「オープン・スペース2014」(ICC/東京/2014)など。
渡邉 朋也/Tomoya Watanabe(1984-)
東京生まれ、山口県在住。多摩美術大学卒業。コンピューターやテレビジョン、インターネットといったメディア技術をベースに、パフォーマンス、インスタレーション、映像作品、ダジャレなどを制作する。近年の主な展覧会に「scopic measure #07」(山口情報芸術センター/2008)、「transmediale 2014」(Haus der Kulturen der Welt/ベルリン/2014)、「光るグラフィック展」(クリエイションギャラリーG8/東京/ 2014)、「Affekte」(Kunstpalais Erlangen/エアランゲン/2014)、「マテリアライジング展Ⅱ」(東京藝大大学美術館/東京/2014)など。