デジタルとフィジカルが生み出す圧倒的なダンス「Dividual Plays―身体の無意識とシステムとの対話」

1月24日(土)、1月25日(日)に、YCAM InterLabを中心に、ダンサー安藤洋子とテクノロジーの専門家とのコラボレーションによる新作ダンス作品「Dividual Plays(ディヴィジュアル・プレイズ)―身体の無意識とシステムとの対話」がYCAM(山口情報芸術センター)で公演される。
 
YCAMでは、コンテンポラリーダンスを牽引するカンパニー「ザ・フォーサイス・カンパニー」のダンサー安藤洋子と、第一線で活躍する日米のソフト ウェア開発者を迎えて、2010年よりダンスの創作と教育のためのツールを研究開発するプロジェクト「Reactor for Awareness in Motion (リアクター・フォー・アウェアネス・イ ン・モーション/略称RAM)」を実施してきた。
 

Reactor for Awareness in Motion (RAM) Yoko Ando interview from YCAM InterLab on Vimeo.

 
本プロジェクトは、ダンスとテクノロジーの専門家が、ダンスのある革新的なコンセプトを共有し、それを具体的なツールやワークショップとして発展させていった。それは、テクノロジーが単なる舞台作品の演出のためではなく、ダンスの一つの本質を捉え、それを伝えるために用いられている点や、ダンサーの視点からカスタマイズされたデジタルツールとして、ダンスとテクノロジーの実験の歴史に連なる新たな試みという点で画期的なプロジェクトといえる。
 

Reactor for Awareness in Motion Yoko Ando and Cyril Baldy with Scene “Line” + recorded data of Scene “Hasty Chase” Take 02 from YCAM InterLab on Vimeo.

 
またデジタルシステムに加えて、今回は、箱庭と呼ばれる小さな実験室が登場。そこには実際にさまざまな装置や自然物が置かれ、ダンサーの動きに連動して物理的な変化が起こってゆく。さらにそのフィジカルな変化が、音や光としてステージやダンサーにフィードバックされ、さらに再び箱庭へと返えり、ダンサー、ステージ、箱庭が大きなシステムとして連鎖するダイナミックな作品へと繋がっていく様子も楽しみにしていただきたい。
 
タイトルにある「Dividual Plays」に関連する言葉には、個人を意味する英語「individual」。その反義語は、一般的には集団や集合を意味する「collective」などがあてられる。
individualという語の「in」は後に続く語を否定する意味合いがあり、その「in」を取り除いた「dividual」という言葉を思想家のジル・ドゥルーズ(1925〜95)があえて考案し、今でも「個別」、「集合」にまたがる複雑な定義について、経済や市民社会の構造、個人のアイデンティティなどさまざまな文脈で、いまだに考察がおこなわれていている。
 
「Dividual Plays」は、この考え方を拡大し、コンピュータを介したシステムをダンサーたちが共有し、システムや他のダンサーたちと相互作用を起こしていくことで、新たなダンス表現、身体の姿、そして身体とテクノロジーの関係を描き出そうとしている。
 
デジタルとフィジカルが生み出す圧倒的なダンス。そして、一線で活躍するダンサー・クリエーター・研究者による2日限りのダンスの世界というかたちで発表される本プロジェクト。公演後も関連イベントとして、ポストトークとゲストレクチャーも用意されているのでそちらも注目していただきたい。
 

「Dividual Plays―身体の無意識とシステムとの対話」
Reactor for Awareness in Moton (RAM)
※チケット購入はこちらから
日付/時間 :
2015-01-24(土)19:00開演
2015-01-25(日)14:00開演
料金 :
前売 一般2,500円/any会員・特別割引2,000円、25歳以下1,800円
当日 3,000円
チケット発売日:11月29日(土)
 
関連イベント
ポストトーク
日時:1月24日(土)、25日(日)終演後
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
YCAMInterLab、安藤洋子(ダンサー)、田根剛(建築家)、筧康明(インタラクティブ研究者・デザイナー)
 
ゲストレクチャー「超身体・脱身体・融身体」
日時:1月25日(日)16:00-(予定)
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
講師:稲見昌彦(慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
 
プロジェクト・ディレクション:YCAM InterLab
ダンスコンセプト・ディレクション:安藤洋子(ザ・フォーサイス・カンパニー)
 
研究開発:
プログラミング・デバイスデザイン:大西義人 神田竜 ひつじ
研究開発コンサルティング:筧康明(慶應義塾大学)
ダンス:川口ゆい 小㞍健太 笹本龍史(METHOD B)
 
スペシャル・コラボレーター:
空間構成:田根剛(DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTS)
音楽・サウンドプログラミング: evala(port, ATAK)
 
主催:公益財団法人山口市文化振興財団
後援:山口市、山口市教育委員会、大阪ドイツ文化センター
平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
本事業は宝くじの助成を受けて実施しています。
協賛:資生堂
共同開発:YCAM InterLab
企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]