【REPORT】「Next Field / 新たな場所」AnyTokyo2014 レポート!

10月25日(土)から11月3日(月)まで、増上寺(光摂殿)にてAnyTokyo2014が開催された。本展は「Next Field / 新たな場所」と題して、アイデアを駆使して新たな価値をつくる人々にフォーカスし、プロダクト、ファッション、インテリア、建 築、ロボティクス、コミュニケーションとデザイン領域を横断した、これからのデザイン”の展覧会として行われた。
 
今回は、生産がはじまっているプロダクトから、実践まぢかのプロトタイプ、インスピレーションをくれる芸術まで幅広く領域をカバーした展開になっており、それらのデザインは可能性に満ちたものになっている。今回は、そんなワクワクが詰まったAnyTokyo2014の様子をレポート。
 

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本展で特筆すべきところは、まず会場が「増上寺・光摂殿」という重要文化財のスペースをつかって行っているというところ。歴史的コンテキストを感じられながら、未来のデザインを考え、伝えるというデザインを通した文化の継承と昇華という雰囲気が伝わる。

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一旦、中へ入ると表の雰囲気とはガラリと変わった会場に驚く。

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受付の様子。AnyTokyo2014というタイトルがお出迎え!

素材の面白さや特性の工夫をつかったデザイン達

特殊な加工や、素材表現など工夫されたデザイン展示も多く見られた。
 

POETIC LABによる照明作品。
ガラスの模様を照明で移すと波紋のように拡がり、回転することで空間を演出する作品。
ガラス加工による素材の見せ方の面白さが伝わる。

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TAKT PROJECTによる3Dプリンタを利用した作品。
MUJIなどの既製品を3Dプリンタで出力したアタッチメントを使うことによって
製品の用途に広がりをみせる試み。

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ブロックのように組み合わせることで照明や棚などに変身する。

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身近で手に入りやすい商品でありながら、こうしたらいいのにという要望を3Dプリンタを使うことで、細かいニーズに対応できることでインテリアのカスタマイズの可能性を感じることができる。

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福嶋賢二によるMirror Table。テーブルトップに特殊な銅鏡塗装を施すことで鏡面仕上げの銅板を下地に木目の質感が生まれるテクスチャーに仕上がっている。銅がもつ硬さと木が持つ暖かさ、それぞれの質感がコントラストを生んでいる。

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iphoneバンパーのSQUAIR。軽くて硬いアルミニウム合金、ジュラルミン素材を利用しiphoneを保護するプロダクトとして展示。日本の技術者たちの技が光っていた。

テクノロジーが生み出す新たな価値とデザイン

最新のテクノロジー技術などをつかったものも!

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VITROによる8pinoというミニマムなArduino互換基盤。
すでに実際に販売されているものたちと比較してもとても小さいことがわかる。
 

展示されていた実動している照明。ミニマムだから小さなアクセサリーなど小さいプロダクトのプロトタイピングも行うことが出来る。

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TAKT PROJECTFashion EntertainmentsによるFES Watch。電子ペーパーを利用し柄が変化する腕時計。実際に動くものが展示されており注目が集まっていた。
 

柄を自由に変えるのは勿論のこと、今後は、データをEDITしたりシェアできるなど様々な楽しみ方を提案していきたいとのこと。期待が高まる。

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DENTAKUによるOtoto。身近な道具が楽器に変わる電子ツールキット。スプーンやフォーク、ピンなど身近にあるものを触れることで音を奏でる。会場でも実際に手に触れて体験をしコミュニケーションを生んでいた。

脇田 玲によるFurnished Fluid。私たちが日常過ごす空間の空気の流れを流体シュミレーションをつかって見える形にしたビジュアライゼーション。模型の家具の周りを取り巻く空気の様子をビジュアライゼーションしており、テクノロジーの力で違った視点を与えてくれている。

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こちらは、Programmable Materials。コンピュータによる信号から色や形をプログラムできる素材として展示されていた。マイクロカプセル化された液晶インクと導電性繊維と組み合わせることで近未来のインテリアやファッションの色彩変化を楽しむことが出来る。

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16lab x 田子學による指輪型デバイス。当日は、一般向けにデモンストレーションを行っており注目が集まっていた。

注目のデザイン展示も豊富!

国内外のデザイナーたちによる展示も今回の見所だ。

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Ami Drach and Dov Ganchrow による先史時代の石器を考察するデザイン研究のプロジェクト。現代の工業的手法を、人類初期の道具と掛け合わすことで、現代の様々な問題について考察している。

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村越 淳による、糸と吹きガラスを扱った作品。透き通るような印象と糸がピンとはった緊張感が生むコントラストが美しさを感じる。

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h220430による、Balloon Chair。迫力がある!

入り口すぐ近くにはドキュメンタリーの上映も。

RedBull Music Academyの日本人卒業生であるサウンドクリエイターYosi Horikawaのドキュメンタリー映像も上映されていた。

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これからのデザイン と Next Field / 新たな場所

AnyTokyo2014は、紹介しきれなかった作品達も含め、素材やテクノロジー、文脈といった様々な視点とアプローチで作品を展示していたのが印象的だった。近年話題になっているテクノロジーや、日常生活における視点を変えるデザイン。素材や加工技術によって価値を生み出すデザインなど、魅力的なものばかり。それを紹介する場所として、また、デザインを通して感じられる「これからのデザイン」 と 「Next Field / 新たな場所」を体験する場所として、次回の開催も楽しみにしたい。

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Any Tokyo 2014
 
会期 : 2014年10月25日(土)~11月3日(月・祝)
時間 : 11時~20時
会場 : 増上寺(光摂殿)(港区芝公園4-7-35)
      JR浜松町 徒歩10分
      都営三田線御成門・芝公園駅 徒歩3分
      都営浅草線・大江戸線大門駅 徒歩5分
      日比谷線神谷町駅徒歩10分
プレスプレビュー : 10月24日(金)15時~18時
オープニングパーティー : 10月24日(金)18時~21時
 
[出展決定アーティスト]
 
JIN KURAMOTO STUDIO / Claesson Koivisto Rune
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Dentaku(Yuri Suzuki, Mark McKeague, Joseph Pleass)
DE INTUÏTIEFABRIEK
Yosi Horikawa
脇田 玲
Ami Drach and Dov Ganchrow
16Lab × 田子學
福嶋賢二
高須学
Fashion Entertainments × TAKT PROJECT
TAKT PROJECT
村越 淳
高橋良爾 田中章愛/VITRO
松山 祥樹
Sebastian Herkner
SQUAIR
VitraArtek
POETIC LAB / Organized by TWDW
藤元明
 
主催 : エニートーキョー実行委員会
後援 : 港区、イスラエル大使館、オランダ王国大使館
特別協力 : 増上寺
協賛 : 藤原印刷株式会社
協力 : フリッツハンセン日本支社、トレインスポット株式会社、小西酒造株式会社
プロデュース : 田中雅人
アートディレクション/デザイン : 丸山新(&Form)
サウンドデザイン : Yosi Horikawa
コーディネート : 青木昭夫
サウンドコーディネート : 木村真理(rejoice)
マネージメント : 増崎真帆、西田麻海江
会場構成 : 石川滋朗(治具シンプルスタイル)
照明 : 高橋仁
ウェブサイト : 川田修、鈴木正樹、田中雄一郎、清水和豊、坂元圭一(株式会社フルサイズイメージ)
プレス : MIRU DESIGN
翻訳 : Kelly Jo Kikuchi
リーフレット : 藤原印刷株式会社
Special Thanks : 佐藤拓(CE&G/affice)